「闘牛の島」撮影開始 徳之島舞台の短編映画2作目 21日、3町で第1作上映会も

2023年10月19日

芸能・文化

映画撮影で子どもたちに演技指導する監督兼プロデューサーの大橋孝史さん(右から2人目)=18日、徳之島町花徳

徳之島を舞台にした地方創生短編映画2作目「闘牛の島」の撮影が18日、徳之島町花徳で始まった。徳之島での撮影は23日まで。作品は12月に東京都である映画祭で公開を予定している。監督兼プロデューサーの大橋孝史さん(49)は「海外でも上映予定なので徳之島に住んでいる人が誇れる作品に仕上げたい」と意気込みを述べた。

 

大橋さんは埼玉県出身。映画制作には18歳のころから30年以上関わっている。地方創生映画の制作は、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた映画監督らが共にコロナの影響で苦しむ地方を応援する目的でスタート。大橋さんは熊本県宇土市での映画制作を皮切りにこれまで20以上の自治体を舞台に映画をつくってきた。

 

徳之島観光大使を務める重田光康さん(ロサンゼルス新撰組レストラングループ局長)の紹介で徳之島との縁が生まれ、大橋さんと重田さんは自主制作で徳之島第1作「クジラの島とくのしま」を完成させた。「闘牛の島」は徳之島3町が計600万円の予算を組んで制作に協力している。

 

18日の撮影では主人公たちが牛小屋の掃除をしているシーンなどを撮影した。主演キャストの保岡祥斗君(花徳小6年)は「牛の世話は大変だけど牛が勝った時のうれしさは最高。そんな闘牛の魅力を伝える作品になってほしい」と期待を込めた。

 

大橋さんは「徳之島と言えば闘牛。初めて見た時に子どもたちが積極的に関わっているのを見て映画にすると決めた。来年に徳之島で完成披露上映会を開く予定なので楽しみにしていてほしい」と笑顔を見せた。

 

21日には「クジラの島とくのしま」の特別上映会(無料)が徳之島3町の各会場で開催され、お笑いコンビ「キンボシ」の西田淳裕さん(徳之島出身)ら出演者の舞台あいさつも予定している。各会場の開演時間は次の通り。

 

▽伊仙町ほーらい館 午前10時▽徳之島町文化会館 午後2時▽天城町防災センター 午後6時